貸金利用者の延滞率が29.1%まで上昇シー・アイ・シー:2011年01月05日
貸金利用者の資金繰りが厳しくなってきている。
2010年12月に借入残高がある利用者のうち、3か月以上返済が遅れている人は29.1%に達したことが、信用情報機関のシー・アイ・シー(CIC)の調べでわかった。
11月と比べて、0.4ポイント上昇した。
CICによると、10年12月20日時点で借入残高のある貸金利用者数は1490万人で、このうち434万人に3か月以上の延滞が認められた。
集計をはじめた10年4月の貸金利用者数は1531万人。
このうち、412万人に3か月以上の延滞があった。延滞率は4月と比べて、2.2ポイント上昇した。借入残高の総額は減ってきているが、延滞者は少しずつ増加している。
10年6月に完全施行された改正貸金業法によって、年収の3分の1以上の借り入れができなくなったこと(総量規制)や、消費者金融業者らが融資審査を厳しくしていることなどが原因とみられる。
CICはクレジットカードや信販会社、消費者金融、リース業など約1000社以上が利用する、割賦販売法・貸金業法に基づく指定信用情報機関。
雑感
昨年6月から完全施行された貸金業法のため、年収の3分の1を超える借入をすることが原則できなくなりました。
そのため、消費者金融や信販カード各社は、法改正にあわせ、昨年6月前後から、顧客に対する融資審査を厳しくしたため、それまで借りては返してを繰り返していた顧客が次々と返済遅滞に陥ったと見られます。
どんなに返済に窮しても、くれぐれもヤミ金には手を出さないでください。
借金は法的手続きで整理することが可能です。
もし返済に行き詰った場合は、弁護士や司法書士に相談することが賢明です。