岐阜県では、税金を滞納している多重債務者を支援する取り組みを09年度から進めており、回収した過払い金や債務整理で解消した借金の総額は1億1600万円を超え、また、それによって税金未納分1400万円を徴収した。
岐阜県は昨年4月、県と各市町村に設けた納税相談窓口で、税金滞納者で多重債務を抱えている人の相談の受け付けを開始。
過払い金などがあれば、弁護士を紹介し、法的な手続きを支援してきた。
9月末までに計405人から相談があり、64人が弁護士による法的手続きを開始した。
うち28人については、借金解消で約4340万円、過払い金回収で7270万円の効果を上げ、計1400万円の納税につながったという。
県税務課は「多重債務に困り、税金を滞納している人はまず相談してほしい」と呼びかけている。