経営再建中の消費者金融大手のアコムは29日、2011年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、最終損益が当初見込みの262億円の黒字から509億円の赤字になる見込みだと発表した。
武富士の経営破綻に伴い、契約者への過払い利息の返還金が大幅に削減される見通しとなり、「取りはぐれ」を恐れた契約者からの返還請求が増加する兆しをみせており、引当金の積み増しが当初見込みより617億円多い、2400億円に膨らむため。
営業損益も、貸出残高の減少で利息収入が減ることなどから、当初予想の33億円の黒字から311億円の赤字に下方修正した。
同時に発表した9月連結決算は、最終損益が438億円の赤字(前期は24億円の黒字)、営業損益が259億円の赤字(同92億円の黒字)だった。